ローランドのスイッチャーのお話です。
型番はV-1HD。HDMI入力のハイビジョン映像を、最大4系統まで接続しスイッチングできるスグレモノ。今回はこの製品にいてご紹介したいと思います。
小規模案件にはまさにうってつけ
ローランドV-1HD。ハイビジョンスイッチャーです。スイッチャーとは、複数のカメラを切り替えて生中継したり、収録するための機械。映像制作業者の皆さんの中には、何かしらこうした機材を所有されている会社さんも多いことでしょう。
当社でもV-1HDを導入しています。導入したのは今から約2年前。某高齢者施設さんの、館内生中継の案件に対応するためでした。
使用からはや2年ですが、大変満足しています。入力がHDMIということで、SDIでなくて大丈夫か? という指摘もあるにはありますが、実は当方にとってはSDIよりHDMIの方がよっぽどありがたい。
なぜなら、現在はENGでもHDMI端子を装備するカメラが増えてきたからです。何より小型の民生用機材を最大限活用できる、いわば「空母」のような役割になる。これは便利です。
無線HDMIとの組合せでさらに便利・トリッキーに
当社ではHDMIトランスミッターと組み合わせ、無線によるスイッチングカメラの展開も行っています。これはかなり便利です。しかもHDMIは音声も伝達する上、カメラごとの音声調整も本機でできる。このため、ものすごく多元的な「音の拾い」を実現させることができる。
その音声入力ですが、こちらもなかなか充実しています。キヤノン入力が1系統、それにマイク入力まで装備しています。
こうした外部入力は、それが業界標準に沿っているかとかまったく無関係。上手に活用できるかできないかは、使い手次第なのです。こうしなければいけない! などという法律なんてどこにもありません。
小型・軽量。設営も撤収も超便利
あと、インターフェースもなかなか優れています。押しやすいゴムのスイッチに、なめらかなフェーダー。操作するのが楽しくなる快適さです。
さらに忘れてはいけないのが、本体の驚くべきコンパクトさ。何しろ片手で持てる大きさと重さなのです。
サイズも機能も大満足。しかも、ここまで素晴らしい製品が、ナントたった10万円ちょいで購入できてしまう! スイッチング案件の発生で機材を検討している会社さまには、イチオシでお勧めしたいと思います。