ENGを運用していて避けて通れないのが「各種周辺機器との接続」。今回はその周辺機器を機能的にパッケージする方法についてです。決して正解のある話題ではないので、あくまで「一案」として流していただけると幸いです。ではいってみましょう。
リチウムイオン登場で変わったこと
ENGのバッテリーが、ニッカドからリチウムイオンBPに変わりずいぶん経ちました。リチウムイオンBPは小型で高出力、理論上はメモリー効果がない、バッテリー残量が表示で分かるなどメリットの多い商品。おかげで現場もずいぶん楽になったものです。
ただリチウムイオンBPの登場で「少し工夫が必要になった」点もあります。そのひとつが、カメラ後方に装着するワイヤレスレシーバーをどうするか、の問題。
一般には、Vマウントのステーをバッテリープレートに装着することで対応していると思います。ただこのステー装着に対応するのは、ソニー製のマウントのみ。IDXのマウントだと、取り付けるためのねじ穴がないためさらにひと工夫が必要です。
さらに別の課題も発生
ところでこのVマウント。非常に便利なモノですが、また別の課題が発生しています。
それは、UHF-B帯の、ENGサイズチューナーがなくなりつつある点。製品自体が無くなっているわけではないんですが、より安価で性能的に問題のない小型チューナーが市場で支持されている、ということ。
そのこと自体は別にいいんですが、問題は「それをどうやってカメラに装着するか」。一般には、アクセサリーシューアダプターが付属していますので、それを用いてハンドルなどに付けるのが定例です。
ただこれだと、見栄えしない上に無用にかさばる不便さがあります。特にカメラにライトを装着しているとなおさらです。
そこでおススメなのが、従来どおりのソニーWRT専用ケース。よくよく考えるとこのケース、従前のレシーバーに限らず、さまざまなモノを入れられる「小物入れ」として機能するのです。もちろん小型のUHFチューナーを収めることも可能。とてもスマートに一体化することが可能。
製造中止になる前に入手しておく
今なら、この付属品WRTケースは部品扱いでまだ入手することができます(この先どうなるかは分かりませんが)。ディスコンになってしまうと、代わりになるものはもうないことになります。なので、早めに入手しておくといいと思います。けっこう便利です。ハンドルにミニチューナーつけるより、全然スマートです。
しかし問題は値段です(笑)。ただのケースなのに、例によって5000円以上します。さすがS社さん、お得意の殿様商売(笑)。悔しいですが代用品が無いため、当方も仕方なく入手し活用しています。もちろん予備もストック済みです。