ロケでアクションカムを活用

ご承知のとおり、ENGは用途に合わせて各種レンズを換装することができます。このため、さまざまな状況に柔軟に対応できるのが特徴。ただし。何しろあのサイズと重量感ゆえ、そんなに気軽に現場でレンズ交換出来るわけではないのが難点。今回はこれを解決するためのアイデアです。

超広角が必要な場合

どうしてもレンズ交換が必要になるのは、おそらくロングよりワイドについてでしょう。ロングの場合、エクステンダーを使うことである程度対応できるからです。

その点ワイド端は、ショートもしくはウルトラショートレンズに付け替えるしか方法がない。苦肉の策として「ワイコン」という裏技はありますけど、画質劣化は避けられない。しかもカメラ重量バランスも悪い意味で激変してしまい、非常にやりづらくなってしまう…。

そんな「ワイド端」問題ですが、手軽に解決する方法があります。それが、アクションカムの活用。

たいていこの手のカメラはワイド設計になっており、35mm換算で25mm以下のモデルがほとんど。これはセミフィッシュに近い画角。相当広く撮ることができます。

まぁセミフィッシュに近いゆえ、万能というわけではありません。が、工夫と状況次第で「持っててよかった」になること請け合いです。たとえ現場に持参しても、ポケットに入ってしまう大きさ重さでしかない上に画質は1080p。しかもフォーマットだけで言えばENGよりも上(笑)。検討するだけの価値はあると思います。

ただし。現場に持っていったとしても、便利に活用するにはちょっとしたコツと工夫が必要です。

例えばアクションカムをENGのアクセサリーシューにそのまま付けてしまったら。セミフィッシュに近い画角ゆえ、レンズフードまで見切れてしまいます。これでは使えない…。

そこで役に立つのが、延伸ステー。カメラショップでパーツを買い集めて作ります。全てのアタッチがワンタッチでできるよう工夫すればスマートですね。

さらに。いくらカメラを装着しても、スマートに運用できなければ意味がない。GoProなどはスマホでモニタリングするようですが、これだと非常に煩雑。いちいちスマホを取り出して起動して、とひと手間ふた手間増えるわけですからね。
これがアクションカムなら、専用の腕時計型ホルダーがあるので、これを上手に活用します。

この写真のように「ファインダーに巻き付けて」使うわけです。

これなら、普通のシュートスタイルとなんら変わらない体勢で撮影ができます。かなり便利です。しかもアクションカムの場合、この別体モニターから電源のオンオフもできますのでまさにストレスフリー。

ぜひ皆さまもお試しくださいませ。