現場モニターについてです。ディレクターさんによりけりですが、現場ですぐ素材を確認されたい、撮影状況そのものをモニターされたいというご希望を請けることがあります。こうした場合に使用するのが「現場モニター」。今回はこれについて考えてみます。
とにかくケーブルが邪魔!
現場モニターに限らず、あらゆる周辺機器・補機を使っていて感じるのが「ケーブルが邪魔!」ということ。おそらく多くの方が同じ意見だと思います。ケーブルがあるだけで設営も撤収も大変になる…さらには誰かがひっかけて機材転倒のトラブルが発生したり。
あらゆる煩雑さの原因となっているのが、まさにこの「ケーブル」だと思います。当方でもやはりそう感じていて、ある時期を境に「完全ケーブルレス運用の現場」にすることにしました。
電源も信号もケーブルレス仕様
というわけで、現場モニターも完全にケーブルレス仕様です。
とはいえ、例の業務用特機レーンのプロ用機器など使うと、値段ばかり無駄に高くなってしまう。
そもそも現場モニターで超厳密な調整を行うわけではないし、原則的にはディレクターさんが絵を確認し、画作りを指示し、収録の全体イメージが共有できればそれでOK。つまり、超高額なプロ用モニターである必要などないのが実情。
そこで当方では例によってアイデア勝負! のモニターを組み上げ使用しています。
非常にコンパクトですがきちんとハンドルもついていて、さらにバッテリー仕様のコードレス。もちろんカメラからの映像も無線で受信します。
バッテリーも小型で軽量。もともとAC仕様だったモニターですが、DCインという特性を活かしてモノを手配。このバッテリー一個で約4時間の運用が可能です。小型軽量なため、気軽に何個も現場に持ち込めます。
さらにモニターも、もとが民生用だけあってなんとこのサイズでDVDプレーヤーも内蔵。さまざまな活用ができるスグレモノです(笑)。
思えば今でも、カメラ後方から垂れ下がったケーブルにつながれたモニターを必死で抱えて見ているディレクターさんも多いですが、これは疲れるでしょうねぇ。ケーブルに縛られる現場は、それだけでロケ疲れが10倍以上になります。
当社では、電源も信号も全て原則ケーブルレス運用。制作側の皆さんのストレスを最小にしています。ぜひご検討ください。