NPリチウムバッテリー

ヨウカンといえば、おいしい和菓子。お好きな方も多いんじゃないでしょうか。ですが、ここではそのヨウカンのことではありません。NP型バッテリーのお話です。業界ではコレを通称「ヨウカン」と呼んでいます。理由はヨウカンそっくりのカタチだから(笑)。ということで、今回はバッテリーのお話です。

長い歴史を誇るNP型バッテリー

NP-1型・通称ヨウカンバッテリーは、長い歴史があります。まだリチウムイオンバッテリーがなかった頃。ニッカド(ニッケル・カドミウム)型として存在していました。古くはナントあのED-Beta用として採用されていました。

余談ですが、皆さんEDC-50ってご存知ですか?1987年に発表された、民生用ED-Betaのカムコーダーです。ショルダースタイルで78万円。今思うと、そのガワといい、当時としては最先端の2CCD(3CCDではなかった)撮像板といい、まぁそんなもんかなの値段タグと思えます。が、当時中学生だった当方は、その高価ぶりにビックリしたものでした。

閑話休題。そのEDC-50のアクセサリーにもなっていたヨウカンですが、あれから30年が経過した今も現役のツールとして現場で使用されています。もちろん30年の時間はダテではなく、今は中身がリチウムイオンとなっています。

意外と便利・ポケットに入る

現在ENG用のバッテリーといえば、IDX型が圧倒的シェアです。Sony型は便利が悪いのでいつのまにかマイナーになってしまいました。
ここでまた余談ですが、なぜソニー型はマイナーになったか。理由は簡単です。「ビミョーに片手で持てない」大きさ・形だから。
ソニーとしては米国市場が主戦場なので、日本人など相手にしていないのかもしれません。こう考えると、やはりそれぞれの人種で最適な大きさってあるんだなぁと感慨深く思ったりもします。

それはさておき、NPリチウム。当方も現場で使用していますが、なかなか便利ですよ。かつてのニッケルNPと違って軽量ですし、LEDによる残量表示もできる。

さらに見逃せないのが、ズボンのポケットにスルッと入る大きさであること。ジーパンでは無理なんですが、チノパンやロケのワークパンツであれば無理なく入ります。これがなかなか便利なんです。
もちろんリチウムイオンなので、けっこう長時間使えるのも見逃せません。最新型のカメラであればそれこそ70分以上持つ。ちょっとした撮り回りにはお勧めです。。

NPデュアルホルダー

加えまして。IDXから発売されているNPデュアルホルダーを使うとさらに便利。NPを2本装着できるホルダーなんですが、いろんな意味で有用です。

まず2本装着できるため、たいへん長時間の運用ができること。もちろんカメラの消費電力次第で変動するんですが、当方では5時間以上運用できた実績があります。

そして見逃せないのが、カメラを運用しながらのバッテリー入れ替えができること。これにより、永続的に撮影を続けることができます。いざというときなど非常に便利で、これは他のバッテリーではまねできない点といえるでしょう。

さらに。ケース型ならではのメリットもあります。それが、側面・背面にあらゆるアクセサリーを装着できること。これはホルダー型ならではの利点。ワイヤレスや無線伝送ユニットなど。用途とアイデア次第で、さまざまな応用ができます。これがもしBPリチウム型だとテープで貼り付けるか専用のステーが必要になるところで、想像以上に手を煩わせる現場運用になってしまいます。

もちろん独立ケースなので、可搬時は分解して小型化することも可能。この辺もフレキシブルでいいですね。

といった具合に大変便利なNPリチウムそしてデュアルホルダー。当方の長時間ロケでは必需品です。皆さまも機会があれば、入手されることをおススメいたします。

最後に。ヨウカンでは定番のまんがコマがありますので掲載しておきます。当方が小学生の頃バカ流行りしていたおバカまんが(笑)。そのあまりのバカバカしさが大好きでした。なので、35年を経た今、オークションで入手してしまいました。

今はこうして「あの頃」グッズをさまざまなルートで探せる…いい時代ですよね。入手・再読して改めて大笑いしている昨今です(笑)。最後はカンケーない話になってしまい、すみませんでした。