ガンマイクの話題です。ここで指しているのは「カメラガンマイク」。「ノイズマイク」、と言ったりもしますが、要はENGファインダー横に装着するマイクのことです。当社の経験から、おススメの一品をご紹介したいと思います。
ECM-673
ソニーのECM-673。ファンタム電源駆動による小型マイクです。カメラガンマイクとしては少し長めですが、ENGに装着して不自然なほどではありません。汎用のウインドジャマーともしっくりきます。
これはなかなか高性能です。使い方さえ誤らなければ、カメラガンマイクとしては値段も安いしいいんじゃないでしょうか。当社でも2本、在庫しています。当のソニーでも、スペシャルサイトを設置してその高性能ぶりをアピールしています。
AT9944
これはミニジャック仕様のガンマイク。デジやハンディカム運営時に便利なマイクです。あくまで民生用レンジなので、プロ一筋の人は何かきっかけでもない限り目もくれないかもしれません。
しかし。その性能たるやなかなか侮れない。それが当方の感想です。
あるとき、いわゆる「街歩きロケ」をしたのですが、収録素材の出演者の会話を聞いて耳を疑いました「これ、ピンマイクつけていたの?」。
そう、まるでピンマイクで拾ったかのように声が明確に収録されていたわけです。カメラは当時のA1Jでしたし、マニュアルでレベル調整を行っていましたけど、それにしてもよく拾っていたので驚きました。
なおこの9944は、ボタン電池による駆動とプラグインパワーの2種類が使えます。このため、ICレコーダーのペアとしても有用。
たとえば、さまざまな現場状況の中、ライン音声はもらえない、現場反響もすごいといった場合など。スリムな照明三脚を延伸し、天井スピーカーに狙いを定めてICRで録る、など。コンパクトで電源いらずなため、工夫とアイデアでさまざまな活用が可能です。
プロだからプロレンジのものしか使わない、というのもひとつのスタイルと思いますが、まずはだまされたと思ってこの9944、試してみていただきたいものです。