納品形態(メディア)

地上波放送がデジタル化してはや数年。かつてはベーカム一色だった収録メディアも、今や放送局・プロダクションさまによって千差万別。いわゆる「デファクトスタンダード」のない時代に突入しています。当社では①P2カードお預け、②SDHCカードお預け、③アップロード納品、の3パターンでご納品しています。御局にとってもっとも便利な方法をお選びください。ここでは各方法の詳細をご説明いたします。

●納品メディアと方法

当方は完全ファイルベースの運用を行っています。メディアは①P2カード、②SDHCカード、③アップロードご納品。P2カードご希望の場合、御局内にて「P2カードリーダー」が必要になります。SDHCカードは、汎用のSDカードリーダーがあれば読み込むことができます。Sony社のソフトウェア「プレイメモリーズ」があれば、より便利に取り込めます。なお、ファイルベースを基本としているため、HDCAMカセットでの納品業務は行っておりません。

➀P2カードお預け

P2カードは、PCカードをベースにした業務放送用収録メディア。外装はPCカードですが、中身はSDカードが4枚仕込まれた構造といわれています。このためPCカードリーダーでの読み込みは不可で、専用のP2カードリーダーが必要になります。収録規格はDVCPRO HDかP2HD100/50のいづれか。P2HD100の場合は、色サンプリング422・10ビット圧縮の高品位なデータをご利用いただけます。P2HD50はHDCAMと同じ解像度です。

➁SDHCカードお預け

P2カードリーダーがワークフローに含まれない局様もあることでしょう。この場合、SDHCカードに収録の上、お渡しします(SDXCではありません)。フルHD解像度のAVCHD圧縮となります。フル解像度なので画質は文句無し。ファイルサイズが比較的小さいため、ノンリニアでの扱いも簡便。転送にも有利です。特にご指定規格がない場合、こちらでお渡しすることが多いです。なおP2データを読めるお客さまの場合、SDXCカードにP2HD50で収録しお渡しすることもあります。

➂アップロード納品

報道の場合、速報性が何より大切。このため収録後即座に素材整理をし、アップロードで納品します。この方法は、特に在阪準キー局さま・在名準キー局さまなど。遠方のお客さまがよくご希望される手法です。収録後数時間でアップロード完了。ご希望のフォーマットに変換の上、お送りします。XDCAM HD422でのご納品が一般的。ただダウンロード時間を鑑み、WMVやMP4でのご納品も可能です。