またまたロケ現場の話題です。前回は移動車のお話でしたが、今回は「台車」の話。当社で使用している台車をご紹介します。
これは便利! 宅急便台車
当社ではロケ現場で、ご覧のようないわゆる「宅急便台車」を使用しています。そう、ヤマトさんとか佐川さんで使われている台車です。これがなかなか便利なのです。
思えば普通の台車には積載物落下を防ぐための「囲い」がないため、ちょっと不便かもしれません。
たとえばいくつものハードケースをスタックで運ぶ、みたいな用途には、普通の台車で問題ない。しかし有象無象、さまざまな形をした「雑多な機材」をいっぺんに運びたい場合などには本当に不便。事実上役に立たないといっても過言ではないくらい。
そんなとき、こうした宅急便台車があれば。もう余裕の状態で、雑多系機材をラクに運ぶことができます。しかも落下の危険性もゼロ。さらには缶飲料やお弁当など(笑)も、ついで感覚で入れておくことができる。
さらに三脚類などのいわゆる「長もの」も。囲いがあるがゆえに、このように何本も現場待機しておける。デジ用の撮り回り軽量三脚や照明三脚、レフ三脚など。好きなだけ現場の至近箇所に置いておけます。
さらに便利なポイント。それは、囲いがある上フタまであるので、現場でちょっとした「物置き」にすることができるのです。たとえば出演者さんのバッグだとか備品だとか、そういったものも安心して「仮置き」できる。
このように宅急便台車は、想像しているよりもかなり便利なアイテムなのです。しかも運搬上もコンパクト。移動時はこのように、軽自動車の後部座席部分にスルリと収まってしまう。
とにかく使ってみて改めて便利さを実感するこの宅急便台車。皆さまもよければちょっと検討してみてはいかがでしょうか。
ブレーキ機構はアイデアで勝負
ひとつ注意点があります。それは「ブレーキ機構」。
ヤマトさんとかで使われている台車は、さすが本物だけあってフットブレーキが標準装備されています。ただブレーキ搭載モデルはものすごく重くなってしまう上、値段も高くなる…。かといってブレーキなしだと、コロコロ転がっていってしまいます。
そこで簡易ブレーキの登場です。おなじみの広島が本社のダイソーさん(笑)。この工具売り場に売っている、赤の大型クリップ。これをタイヤにはさみます。
これで無用なゆれや動きをストップさせることができます。ぜひご検討ください。