トグルスイッチの工夫

今回は「スイッチのお話」です。カメラマン懐部分に基本操作スイッチ盤があります。これはトグルユニットによるもので、ENGの場合はカメラマンの懐部分、デジの場合も手元部分が定位置。今回は、そのスイッチの工夫についてのお話です。

ブラインド操作を可能にするスイッチ形状

そもそもカメラ懐部分のこのスイッチ。「トグルユニット」であることに大きな意味があります。つまり、トグルスイッチであることはニアイコール「ブラインド操作をしやすく」してくれる。

一般的にENGカメラマンは、目で絵作りをしながら体は(ハンディ運営時)ブレ防止に注力している。このため、撮影中にスイッチの位置を確認しながら操作するような余裕は、基本的にない。そしてこのトグルスイッチおよびスイッチ配置は、原則としてはユニバーサルデザイン。つまり、どのメーカーのどのカメラを使っても同じ配置と操作感(ただし一時期そうでないこともあった・それに関する記事はこちら)。

一方、ユニバーサルデザインといってもメーカーごとで微妙に大きさや長さが異なるのはいたし方ないところ。さらにENGとデジで完全に同じサイズにすることは難しく、さらにENGとデジそれぞれでカメラの構え方がそもそも違うという課題もある。

なので、ひとことでブラインド操作といっても、全部が全部同じを期待するのはちょっと荷が重いというものです。とはいえ、ある程度はブラインド(手探り)操作ができるのが理想。

なんですが…ENGはいいとして、デジの場合には相当な慣れが必要なんですよね。とにかくちょっとした動きがブレに直結してしまう…

100円アイテムでアイデアカスタム(笑)

これを防ぐため、当社ではデジのトグルスイッチに「延伸棒」を装着しています。

特殊なモノでもなんでもなく、100円ストアで売っている「スプレー」のチューブ(笑)。これを適宜カットすることで、操作性を爆発的に(笑)向上させています。

また出た100円アイデア(笑)。ですが実に使いやすいので、気になった方はぜひお試しくださいませ。