データレートのお話。

収録データレートについて。レートというか、ここでは「データ量と品質」についてお話したいと思います。一般にはデータ量が多ければ、あるいは規格解像度が高ければその分高画質になる、というのが定説。実際はどうなんでしょう…。

実際の官能評価は「原則」と違う。

現在さまざまなコーデックが溢れていますね。XDCAM-EX、P2-Intra 50/100、MPEG4、DVCPRO-HD、AVCHD、HDVなどなど。データ量・解像度ともにそれぞれ異なりますが、実質的な画質はどのくらい違うのでしょうか。

結論から言えば「原則は原則だが、実際の官能評価は違う」、それが当社の現段階の印象です。

当方はP2-AVC-Intra100、50とAVCHDを軸に運用をしていますが、AVCHDが劣る、と感じたことは一度もないですし、逆にAVC-Intraが極端に優れていると感じたこともない。また同時に当方では、P2によるDVCPRO-HDも運用していますが、解像度不足を感じたことはまったくない。むしろ、フルHDとは異なるなめらかさをたたえた、これはこれでひとつの表現かなと感じるほどです。

つまり、技術が進化した現在。昨今のコーデック次第で画質や品質が極端に変わることはない。それが実際に運用している側としての実体験的結論ですね。これはデータ量でも、解像度でも同じこと。

この事実を知っていれば、さまざまな機材を有用に活用できるようになる。先入観に惑わされることなく、さまざまなトライができさらに自社の可能性を広げていける。

データ量、フォーマットだけで画質は語れない。これが現段階での当社の見解です。参考にしていただけると幸いです。