今回はインタビューマイクについて。報道の取材を行っている我々にとって、現場で切っても切れないアイテムといえば。そう、「ハンドマイク」です。このハンドマイクについて、今回は考えてみたいと思います。
圧倒的シェアのシュアマイク
インタビューマイク・ハンドマイクといえば。皆さまほぼ9割9分の方が、シュアの例のモデルをお使いのことと思います。どういうわけか、業界定番ですね。
キヤノンケーブルを介して、このマイクをENGカメラに接続する。これがお決まりのパターンかと思います。
これについて当方、何とか無線で使えないかな? と一時期考えたことがあります。
というのも…何でもかんでも(というのは誤解を招きますね)、ではなく、できるだけワンマンで現場をこなすのが当社のスタイル。どんな些細なことでもいいので、ワンアクションでも手間を減らしたいと考えてしまう、それが当社なのです。
かつては、例のピンマイク用ワイヤレストランスミッターへの接続を考えたこともありました。ですが…これだと結局、ワイヤレスになっているようでなっていない。
それはそうですよね、ユニットに接続するまでがワイヤードなのですから。
そこに登場したのが、この製品(っていうか、類似商品は昔からあったのですが…)。
なるほど。これならまさにワイヤレス。ケーブルに邪魔されることなく、自由なスタイルでインタビューできそう。ケーブルがないということは、想像している以上にカメラの自由度があがるのです。これは便利に思えます。
ということで、一瞬当方でも導入を検討してしまいました。
ですがある日ふと思いました「確かにワイヤレスだけど、これの場合、別に受信機をセットアップしなければいけない」。
そう、実はこの製品を導入することで、手間を減らすどころかまたひと手間増えることに気づいたのです。
というわけで。いまだ当社ではこの製品は導入されていません。
ただ時々思いますが、ワイヤレスにすることで便利になるシーンは、決してないわけではないのかな、ということ。なのでしばらくの間、じっくり悩んでみたいと思います(笑)。
まぁこうして、あれをどうしようこれをどうしよう。そうやって悩むのも、機材マニアの楽しみなのかもしれません。それも含めて、毎日の現場を楽しんでいる当社代表なのであります。